:: ドラクエ 3 オリジナルストーリー 第5章 - 旅の途中で

ダーマを出発して、しばらく。

おじじ「ほぅ だいぶ暖かくなってきたわぃ」
アレル「えっと、地図。」

アレル「… あれ、あたしたち、南に向かってるよ ?」
謎の男「んぁ… いーんだよ… いったん南に行って、また北東へ行くんだよ」

謎の男「…… 地図見ろよ… まったく… 山があるだろーがっ…」
謎の男「おまえ… ほんとにずのうめいせきかよ…」
アレル「あはー♪ わかんなーい かわっちゃったかなー♪ セクシーギャルっっ ?」
謎の男「うへぇ… 自分でせくしぃぎゃる だとよ… へっ…」

謎の男「お、あれ… ほこらか」
おじじ「ふむ… やすむかのう」

ほこら

支配人「いらっしゃーい」

アレル「ハァー わたしたちの旅って、もうずいぶん長いよねー」
マゴ「おにーちゃんどーしてるかなあー 会いたいよー…」
おじじ「マゴよ、自分が行きたいといってここまできたんじゃ。おにーちゃんわおにーちゃんで元気じゃーよ… きっと。」

アレル「謎の男さーん… わたしのおごり。なににする ?」
謎の男「お、おれか… おちゃとおむすびでいーわ… 5個な…」
おじじ「おお… わしもおむすびじゃ !」
アレル (わたしはポテトとハンバーガー)
マゴ「わたし、からあげー」
アレル「はーい。」

アレル「えっと、あれとこれとこれ。それに… お願いしまーす」
支配人「はーい ちょっとまっててね !」

マゴ「ねえおねーちゃん… お水ちょーだい」
アレル「え、水 ?? もうあるじゃない…」
マゴ「ううん… スラりんの。」
アレル「… え ??」

アレル「スラりんって、お水がごはんなの ?!」
マゴ「そーだよ。知らなかった ??」
謎の男「… ほぉー 水だけかよ… つまんねーなー…」
おじじ「ふぉっふぉ !」

マゴは席をたって、ほこらのあちこちをうろつく

マゴ「あのー支配人さーん… これって… 旅の扉でしょ ? これどこ行くの ?」

おじじ「なんじゃなんじゃ ! ほーうぅ ここにも旅の扉があるんかぃ」
支配人「3つありますよー♪」

マゴ「みっつ~ おもしろそーー♪」
アレル「どしたの ??」
謎の男 (アレルのパンツ… くっ まったく 思い出しちまうぜ… っっ)

支配人「はーいどーぞ ! おまたせっ」

アレル「あはーい」
おじじ「おぅまってたぞい」
マゴ「わーいからあげ !」
謎の男「おう…」
マゴ「はい、お水だよースラりん !」
スラりん「ぴ~ !」

5人は食べた !

おじじ「ふぅ… うまかったワィ ! じゃいくかの !」
マゴ「そだね。スラりんお水もーいい ?」
スラりん「ぴ~ !」
アレル「じゃ、いこっか !」
謎の男「… ふ。」

支配人「またきてくださいねーっ」

ほこらを出る。

ちょっと歩くと、海岸

マゴ「わーー 海だー♪」
アレル「ねー わたし 海で泳ぎたーいっ」
マゴ「わたしもーっ」
おじじ「ほーう 楽しそうじゃのおーっっ わしも海じゃ !!」

謎の男「おいぉぃ… くっ… アレルの水着姿かよ…っっ」

謎の男「お… おれ… アレル好きなのかぁあ~~っっ ?!」
謎の男「アレルがあたまんなかからはなれねーよ… っっ っ」

マゴ&アレル「きゃーきゃっきゃっ♪♪」
おじじ「ふぉ~~~っっ♪ きもちいーわぃぃぃっ♪♪」

謎の男「へっ おれわ海はキライだぜー…… つまんねぇ…」
謎の男「…」
謎の男「… 砂で川でも作るか…」

スラりん「ぴー…」

謎の男「ぉ… おまえも海キライか ?」
スラりん「ピピー !!」
謎の男「ん… ぁ… そーか… おまえ、うみにはいれねーんだ。」
謎の男「そーかぁ… ぁあ… つまんねー…」

アレル「あーっ きもちいーーっっ♪ 海だーいすきっ♪」
マゴ「はーー もっと泳げるようにならないとねー」

謎の男「…… ぉ~… 川だぜ。ふふ… っ♪」

謎の男 (ぶつぶつ)

スラりん「ぴっぴっ」←はねまくってる

2時間後。アレル達は服に着替えた。

アレル「謎の男さーん… なにしてるの ??」
謎の男「ぃあー… どーでもいーだろーが…」

アレル「(ごにょごにょ) このひと、砂遊びしてるよーっ♪」
マゴ「(ごにょごにょ) こどもだねー」
おじじ「おまえさん… も… 海 入ればよかろーに !!」

謎の男「うるへーぉ… おれわお…」
おじじ「ふぉーふぉっ そーかの♪」

謎の男「(ごにょごにょ) … おれも、… 海入ればよかったぜ… 入りたかったぜ…」
謎の男 (… アレルの水着姿… まじかで見たかったぜ… ふっ…)

マゴ「スラりーん おまたせ !」
スラりん「ぴ~っ !!」

そして、さらに海岸沿いに北へ。

マゴ「わあー 上見てよ ! おほしさま、きれーだよねー…」
アレル「うん…」
おじじ「そーじゃのー…」
謎の男 (ぶつぶつ)

マゴ「このおほしさまって、さー… ひと 住んでるの ?」
アレル「わかんない…」
おじじ「ふぉふぉ。あれわのぅ。ほとんどは石ころじゃよ」

マゴ「いし… ??」
アレル「あのねえ…」
謎の男「おい… じーさん、いーかげんなことおしえんなよ… 賢者になれなくなっちまうぜ。」
おじじ「あ… ふぃもご…」

謎の男 (ぶつぶつ)

アレル「あー… 謎の男さーん」
謎の男「んぁ… んだよ…」
アレル「謎の男さんはいろんな本読んでたみたいだから。」
謎の男「あぁ ??」
アレル「星のこと、詳しそう…」

謎の男「ん… そーだな……」

謎の男「あ、聞きたいか… ?」
アレル&マゴ「うん」
おじじ「わしも聞きたいのぅ」
スラりん「ぴ~っ」

謎の男「そうだな…」

しばらくのあいだ、謎の男は宇宙のロマンを 延々と語る。

そして、2時間後。

アレル「ねえ。上もいいけどさあ…」

アレル「あれ見てよ… よーくみて。」

マゴ「… うーん… なにもないよー ??」
おじじ「だめじゃ… わしゃ目が悪いわぃ…」

アレル「なんか、海の向こうで、光ってるよー… ほらあれ !」
マゴ「うーん…。よくみえなーい」
おじじ「だめじゃー 目が疲れるわぃ…」

謎の男 (… ふ…)

謎の男「ぉい… じーさん… これ使えよ…」
おじじ「おお… ふぉーーっっ♪ よく見えるワィ♪」
おじじ「おまえさん、準備がいいとゆーより… まるで どらえもんじゃのお」
謎の男「んぁ~… なんだよその「どらえもん」ってよぉ…」
おじじ「いや。どらえもんとゆうのわのぅ。本で見たんじゃーよ」
謎の男「…… うそつけ…」
おじじ「… むぅ」

謎の男「で、あれわな…」

マゴ「あ、みえる… なにあれ ??」

謎の男「ぉーーーぃ…」

アレル「あ、はいどーぞっ」

謎の男「… ん。」
謎の男「あれわ。本によると、「じぱんぐ」っつーところらしいぜ。」
おじじ「ほおーじぱんぐかの」
アレル「じぱんぐ ??」
マゴ&スラりん「なになに~」「ぴ~」

謎の男「でな… あれは。… おれらとは違う世界らしーぜ…。」
アレル&おじじ「ふーん…」「ほぅ」

謎の男「あそこには。空に届くめちゃくちゃたかい家とか、たくさんあるらしーぜ…」
アレル&おじじ「へーえ…」「ほうほぅ」
謎の男「でな… 謎の馬車とか、箱の中にいろいろ入ってるとか 奇妙などーぐがたくさんあってな……」
アレル&おじじ「うん…」「ふぉおー」
謎の男「そこに住んでるやつは、みんな寝ないらしいぜ…」
アレル&おじじ「寝ないんだーなんでだろ…」「ほう…かわっとるわぃ」
マゴ&スラりん「なんかへんなところだねー」「ぴ~ピピ !」

アレル「へんなの…」
マゴ「おもしろそーわたし行ってみたいっ」
おじじ「ふぉふぉ ! マゴは好奇心でいっぱいじゃの !」

謎の男「… ま、あそこにわ だれも はいれないらしーぜ。」
謎の男「船で近づくと、消えちまうって話だぜ…」

アレル「… きえるって… 全部… ?!」
謎の男「あぁ… それには「かわきのつぼ」とかいうのが使われてるらしいぜ。まあこれも本にのってたんだけどな…」
おじじ「ふおーおまえさん すごいワィ… 知識の量が半端じゃないのうっ !!」
アレル「うん…」
謎の男「ふふん♪」
マゴ「… このひと… そーりょだよねー… ちがう… ?」
おじじ「ふむ… 道を間違えたんじゃーよきっと。」

謎の男「……」

謎の男「… でな、その かわきのつぼってのは、エジンベアっつー国が作ってるらしいぜ。」
おじじ「ほお ! エジンベア… わしも聞いたことあるワィ…」
謎の男「あぁ。世界のさいはてだな。」

アレル「ふーん… わたし、船 ほしいなあー…」

マゴ「おねーちゃん、このひと、お金持ちだよ」
おじじ「ふむ。こいつ、船くらい買えるじゃろ」
アレル「へえー」

アレル「… ねえ♪ 謎の男さーんっ 船 買って♪♪」

謎の男「んぁぁーー なんだよっ 船なんか 買えねーよ… っ」

おじじ「おまえさん… けちじゃのお」

謎の男「おぃ !! なんだよ… !? おまえら …」
謎の男「おれわな、有り金ぜーんぶ 馬車と食料と水に使っちまったんだぜ… !?」
謎の男「感謝しろよ… すこしわよー…」

アレル「あ、そっか… ごめん…」
謎の男「いぁ… 別にいいぜ…」

マゴ&おじじ&スラりん「なーんだ… お金持ちじゃないんだ」「ふむぅ早とちりじゃったワィ…」「ピピぴ~ぃ」

謎の男「… おれわ… もう ねるぜ…」

アレル「うん… わたしも。」

おじじ&マゴ「一緒に寝るかの」「うん」

アレル「… スラりん… ねえおいでよ」
スラりん「ぴ~♪」

5人は砂浜で寝た。

そして、朝。

アレル「ふぁぁぁ~♪ 砂浜で寝るのも いいよねーっ」
謎の男「ああ。いいな…」

マゴ「おじじぃ~…」
おじじ「マゴよ~…」

謎の男「ぉいぉい… こいつら… 抱き合ってなにやってんだよ…」
アレル「あは♪ おじじさんもマゴもかわいいね♪」

スラりん「ピピピピぴ~ !?」
アレル「スラりん、やきもちぃ~~ ? あは♪」
スラりん「ぴぃぃっ !!」

おじじ「むう… のわぁぁぁーーー ?! なんじゃーーーああ ?!」
アレル「あはは♪ スラりん怒ってる♪」
おじじ「ぐぅぅ だ… だれじゃぃっっ ん… す、スラりんどのおおーー…」
スラりん「ピイっっ !!」
マゴ「あー… なに ??」
アレル「おじじぃ、気を付けないと、スラりんに嫌われちゃうよーっ」
おじじ「なんじゃなんじゃぃワケ解らんワィ 勝手に起こしおって…ねむいわぃっっ」
マゴ「あーースラりーん きのうごめーん いっしょにねれなかったねー…」
スラりん「ぴ~っ♪」

アレル「さあ、いきましょ。」

マゴ「スラりーん いくよー」
スラりん「ぴ~♪」

謎の男「おいっっじーさん おきろっ」
おじじ「い、いたいワィっ なにするんじゃっっ」
謎の男「ぉいもー出発だぜ… おいてっちまうぞ…」
おじじ「あわわ…。ま、まってくだされっ いま行くじゃ !」

アレル「じゃあー しゅっぱーつ !」
マゴ&スラりん「うーん まだねむい… なんか」「ぴ ??」
謎の男「ふふ。昨日はいーゆめ みたぜ。」
おじじ「ふわぁ~ぃぃ わし、眠いワィ…」

さらに北へ

アレル「なんか寒くなってきたよねー」
謎の男「地図見ろよ… いいかげん…」
アレル「あ、はーいっ」

さらに北…

アレル「ねえ、これ… 「雪」ってゆーんだ。」
謎の男「そーだな。おれも図書館でしかしらねーが。」
アレル「アリアハン… 雪ないよねー」
マゴ「うん」
おじじ「ふぉふぉ ! わしは 雪どころか 氷しかないところにも行ったことあるわぃ♪」
謎の男「んなもん自慢になるか…」
おじじ「むぐっ ふぅうえ… ひどいのおおーー」

雪が降り始めた。

アレル「あ、あたし、さむーい…」
謎の男「そりゃそーだぜ… おれら、まだ薄着だぜ。」
マゴ「そーいえば。わたしも」
マゴ「スラりん、だいじょーぶ ??」
スラりん「ぴっピィ~…」
おじじ「わしはへーきじゃい !!」
謎の男「おまえわだまってろ…」
おじじ「ぐふ…」

マゴ「お、おじじっ さむいっ」
おじじ「ふぉふぉそーかそーか わしの背中はあったかぃぞぃ♪ おぶってやるかの !」
マゴ「あーあったかーいい♪おじじぃ~」
おじじ「ふぉふぉ♪」
マゴ「スラりん、おいで !」
スラりん「ぴ、ぴ~ !」

アレル「あ、いいなー… わたしも寒い…」

謎の男 (…)
謎の男「そりゃそーだな。アレル、おまえ、それぬのきれどーぜんだろ…」
アレル「うんっ こ、これ いちおー勇者のコスチュームだから…」
謎の男 (……、…)

謎の男「お… おれが…。」
アレル「なに ?」
謎の男「い、いぁ… あ、おれがおぶってやるよ。」
アレル「えーーーーっ ??! 謎の男さん…」

謎の男「ぃいあ… ん… したごころはねーぜ… ほ… ほんとだぜ…」
アレル「へーえ…」

アレル「じゃ、お願いっ寒いもん…」
謎の男「お…おうっ」

謎の男はあれるをかついだっ !

謎の男 (うひょーーーおれがアレルをおぶってるぜ… うう幸せだぜぇ…)」

アレル「…」
謎の男「ぉい… ほら、これを背中に掛けろよ、こーすればあったまるだろ…」
アレル「あーありがと あーあったかーい♪」

アレル「… ちょっとぉ」
謎の男「な… なんだよっ」
アレル「… あったかい」
謎の男「ん… そ、そうか… (ふ… びびったぜ… ん… ぉぉい… む… むねかよ ?? う… こ、これわ… うおおーー)」

謎の男 (ぐ… アレルって 重いぜ…)
アレル「なに ?」
謎の男「いぁ… なんでもな… い… (こ、こいつおれの考えてることわかるのかよ… ?! ふ… っ)」

アレル「… ねえ」

謎の男「… んぁ… んだよ。」
アレル「… わたしは 重いですか ?」
謎の男「… いあ。…」
アレル「… ほんとのこと言えばいいんだよ。謎の男さん」
謎の男「… 重い」
アレル「… あは♪」

おじじ「おわあああーーーー」
マゴ「きゃーーー」
スラりん「ピピぴ~ーっ ?!」
アレル「な、なに ??」

おじじ「すべってこけたワィ…」
マゴ「い、いたいよーおじじぃ 年取ったんじゃない ?!」
おじじ「そ、そんなことないわい !」
スラりん「ぴ~ぃっ」

アレル「あははっ♪」
謎の男「ふっ♪」

あーだこーだありつつさらに北へ進む。

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